資金調達作戦(5)最終段階 ~1998年
1998年2月北海道拓殖銀行が破綻したニュースが流れました。その前にも山一證が・・。バブル崩壊の始まりです。
「マァ、世の中はこんなもんだろう」「五十路近くにもなった男が何を今更チャンチキオケサ!」「このままサラリーマン続けるンだもん!」。ほとんどヤケクソ状態がつづきました。
ところが、ところがです。奇跡が起こりました。神様は見捨てなかったのです。
人生舞台が360°ぐるりと回り、世の中の風景が一変したのです。
仕事を終え、家に帰るといつも冷静な妻が興奮気味に「あなた、北海道庁から一度来て欲しいんですって、さっき連絡が入ったばかり」と告げられたのです。
「うそでしょう」と答えると、妻の真剣な顔を見て「本当かもしれない⇒本当だったら嬉しいな⇒いや本当に違いない」と私の脳の神経伝達回路が段階を踏んで本気モードに変わっていったのです。
1998年4月30日、ここは北海道庁保健福祉部の会議室。
ずらりと並ぶ行政官に向かって、私と妻の北海道観光が取り組むべき将来観光についてのプレゼンがはじまりました。(プレゼンといっても考えていることをしゃべっただけですが・・)
プレゼンを終え、その日に福祉のまちづくり資金からの融資が決まりました。
・・・・どうしてだ! ですって?
福祉的な配慮がなされた公共的施設には支援しょうという制度(福祉のまちづくり条例)が施行され、観光に福祉の視点を入れた取り組みがたまたま注目されたのです。
しかしまた難関が現れました。下記の三つの条件が提示されたのです。
① 法人格を持っていること
② その事業に三年以上の就業経験があること
③ 年度内にホテルを完成させること
これどうする??? アーッ1億円。
・・・つづく
こんなドキドキには耐えられそうもないぼくの心臓!
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