2013年4月27日土曜日

風曜日奮闘記その(3)夢は摩周湖のほとりから


資金調達作戦(2)~1998年

ホテルの建設事業計画書を携え、ある民間大手銀行の融資窓口を訪ねました。住宅ローンを組んだことはありますが、こんな経験は初めてです。
「あの~、融資の件で伺ったのですけど」と受付嬢に訪問目的を告げると「あちらで少々待ち下さい。今、係りの者を呼びますので」と事務的な返事が返ってきました。

空調が効いた明るい部屋、期待と不安が入り混じり、さながら就活の際の面接のような気分で待っていると、30代後半と思われる担当者が現れました。ニコニコとして愛想はいいが、目は笑っていない。ということは隙がないということか。
名刺交換を済ませ、いよいよ本題の事業計画説明にはいったのです。
 一通り説明が終わりました。そしたら
 「なかなか面白い企画ですね、三木さん」 、ところで「返済計画書はお持ちですか?」
 「・・・・・・・・・・・??」。
 「市場規模どのように考えておられますか?」
地元の銀行支店です。今でもいろいろな交渉を行っています。
 「・・・・・・・・・・??」。
 その質問には答えられなかったのです。

  と言う訳で最初の融資面接は失敗に終わりました。
  面談を終えて、「そうだよな、貸して欲しいとうい金額も提示できないで、断られるのは当たり前だよな」
 「紹介状も人脈もない得体の知れないサラリーマンの話しなんか、まともに聞いてもらえないよな」
 そんなことをブツブツいいなが、自分を慰めていました。

でも、そんなことでめげる訳には行きません。銀行は他にもいっぱいあることだし・・・。

つづく・・。

2013年4月24日水曜日

風曜日奮闘記その(2)「夢は摩周湖のほとりから」


資金調達作戦(1)~1998年

と、思っていましたが何をやりたいのか、少しだけ説明することにします。でないとお金お金の守銭奴に思われてしまいそうなので・・・。
やりたい事とは北海道の大自然の中、障がい者及びその家族に対して宿泊施設の提供、各種アウトドア・アクティビティのメニューを用意することにより、日本ではまだ未開発の分野と思われる障害がい者の旅行を支援しょうとする事業です。


その想いを事業計画書にまとめ、まず民間大手の銀行から訪問することにいたしました。
バブルがはじけ、長期に渡る不況の入り口に差しかかったころのことです。

つづく・・・。

2013年4月21日日曜日

風曜日奮闘記その1「夢は摩周湖のほとりから」


はじめに
私はもう40歳後半、サラリーマン生活にもそろそろ疲れを感じるころだ。
「このまま続けるのかな?」それとも「やりたいことをやってみるのもいいかな。やりたい事があるんだけど・・」「やるんだったら50歳が限度だろうな?」
そんなことを考えているとフッと思いついた。
「そうだ!なにをするにも資金が必要だ。資金集めから始めてみよう!!」

幸い仕事の担当エリアは大手の銀行が立ち並ぶ丸の内界隈。仕事の合間に訪問できるし、なによりも活動自体にお金はかからないではないか。

よし!資金調達からスタートだ!

つづく・・。

2013年4月19日金曜日

反応のスピードに驚いています。

摩周の郷は豊かな自然が沢山あり、いろいろな楽しみ方があります。
体の不自由な方でもその自然を心行くまで楽しんでもらおうと、UDの観光地づくりに取り組んでいます。
そんな中、地元の旅行会社「ツーリズムてしかが」と連携して企画した視覚障害者向けツアーが5月に販売されることになりました。
釧路川ボートでの川くだり、屈斜路湖畔での温泉発掘や乗馬体験、地底か響き渡る蒸気音や硫黄臭、羆やエゾシカの剥製を触り、摩周蕎麦を食べるなど、音・香り・触・味覚を体感する内容となっています。
しかし問題が残っています。それはどの様にPRしていくかということです。

2年前、宿泊していただいたお客様(ご自身も目が不自由)に相談したところ、すぐに反応がありました。毎日新聞 点字毎日に掲載がなされたのです。(4月14日発行、 第4636号)
 
それだけではありません。
東京に本部がある(社福)日本盲人会連合、(社福)日本点字図書館からも反応があり、昨日掲載記事を書いたところです。おまけに図書館のボイスマガジンに載せてもらえることが決まり、収録のため近々に上京することになりました。
  
「東京周辺の情報は集まるが、北海道みたいな遠くの情報はなかな集まらない」とのことです。

反応のスピードに驚き、今後どの様に展開していくのか本当に楽しみです。
     
新聞の表紙です。
内容は全て点字で書かれています。