先日、その女性から風曜日滞在の手記が送られてきました。ある冊子に出稿されたもので、本人の了解を得られましたので、全文をブログに紹介します。
1857字の長文の為、2回に分けて紹介します。視覚障害者向けUDツアーに取り組んで3年目。このような評価をいただいた事に、驚きと感動を感じています。
【テーマ】「ジャスミン、明日に向かって歩こう」
私は、オホーツク海の波の響きを聴きながら、ジャスミンと一緒に貝殻を敷き詰めたような渚を歩いた。冷たい海水に手を浸した時、ジャスミンが、ぱっと飛び退って、次の波が寄せてきたことを伝えたので、私も急いで後ずさりした。
付き添ってくださっていた「ピュア・フィールド風曜日」の三木和子さんが、私の手をとり、左から右へ大きく動かしながら「左手に網走の街が見えます。前には、このようにオホーツクの海が広がって、はるか向こうには雪を冠った北方の島影が見えます。右手には、知床半島。その向こうには、ここからは見えませんが、太平洋があります」と教えてくださった。和子さんの丁寧な説明を聞きながら、私は、北の海の雄大な風景を思い描いた。
知床半島を遠くに、オホーツク海の雄大さを紹介 |
これは、今年の5月にジャスミンと北海道へ初めて一人旅をしたときの思い出の一つだ。手つかずの大自然の残る道東を巡る旅だった。
旅のきっかけは、北海道川上郡弟子屈町に、障害のある旅人も大切に迎えている「ピュア・フィールド風曜日」というユニバーサルデザインのプチホテルがあることを知ったことだった。弟子屈町には、障害者の旅のサポートに取り組む「UDプラザ(てしかがえこまち推進協議会ユニバーサルデザイン部会)」の仲間もいて、観光のサポートもしているとのこと。観光には、観光移動料金がかかるが、自由にプランを組み立てられるので、これなら必要なサポートを受けながら、一人旅ができるのではないかと胸が弾んだ。
女満別空港に着くと、「風曜日」の三木亨さん、和子さん夫妻が出迎えてくださった。この日、私は、夫妻の車に乗せてもらって、最初に走りに行ってオホーツク海にふれ、藻琴山で満開の芝桜にふれてから、小清水峠を越えて弟子屈町に向かい、摩周湖に行った。
藻琴山 満開の芝桜 |
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