2014年2月17日月曜日

風曜日奮闘記その17 「夢は摩周湖のほとりから」


驚天動地 2  襟を正して・・。

慣れない仕事が昼夜を問わず延々と続き、もうヒィー・ヒィーしていた年末のある日、1通のFAXが送られてきました。
 
30代と思われる女性からの手紙です。
 
FAX文面]
はじめまして。新聞を見てお便りします。
10年前、私の父は50歳で他界しました。私が19歳のときです。父は3年間車椅子の生活をしていました(筋ジストロフィーに良く似た難病でした)。

どんどん動かなくなる体を見て本人も家族も暗い気持ちになり、それを吹き飛ばすようによく旅行をしました。兄の運転で高速を良く使ったためSA/PAのトイレによく立ち寄りましたが、車いす用のトイレはクモの巣が張り、ひどく汚れていたのを覚えています。話がずれました。ごめんなさい。
フットスイッチしかないトイレ。
車いすの人はどうするのだろう?

ホテルや旅館を予約する際は必ず「車いすですが、大丈夫ですか?客室までエレベーターで行けますか?」などと確認をしましたが、断られたり、また「エレベーターあります。大丈夫です」と言いながらエレベーターまでスロープなしで急な段差が5段もあったり、良い思いでは一つもなかったです。

我が家は母も元気で、兄は力持ちなのでそれでも旅行に行けましたが、きっと普通の女性だけが介護していたら、父は外へも出られなかったと思います。北海道出身で釣りやゴルフなど外へ出るのが大好きだった父のことを思うと、風曜日さんが10年前にあったらどんなによかっただろうと、胸が痛くなりました。

北海道に行ったときはぜひ泊まりに行かせてください。

障がい者の方本人はもちろん、家族の皆様の楽しい思いでとなるホテル、頑張って、でもお体には気をつけて、ずっとずっと続けてください。     

1999年12月19日   氏名○▽△
 
このFAX文を読んで目がさめました。襟を正しました。
「風曜日が、こんなに期待され、評価されているのか!」、「これはヒィー・ヒィーなどと、ほざいている場合ではないな!」と自分に言い聞かせたのです。

・・・もっと一生懸命やりなさい。 トオル君!!・・・

1 件のコメント:

  1. こんにちは!奥様の怪我はよくなりましたか?私はまだ車椅子です。いつ解放されるかわかりませんが、障害者にとって使いやすいトイレってないですよね!ホテルにしてもユニットバスないのトイレで入るのに足が上がらなかったり、、、  障害者のためを考えた宿泊施設がもっと普及したらとつくづく思います♪
            

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