2015年3月29日日曜日

経済産業省発行冊子に掲載されました。

経済産業省(平成27年1月発行)の冊子「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」に当館の取り組みが掲載されました。
掲載された理由は経済産業省サービス課が統括する「ハイ サービス日本 300 選」に登録されているからだそうです。

本ガイドラインは、サービス業の9割以上を占める中小企業の皆様に、経営課題を解決する際の参考にしていただくことを期待して、取り組みの方向性や具体的手法等をご紹介するものです、と書かれています。
 

実際にはA4サイズの半分を割いた狭いスペースです。
もし、興味や関心を持たれた方は、「中小企業庁 経営革新」で検索して見て下さい。冊子の入手先や細かい情報を入手することができます。

また、当HP上で「風曜日奮闘記」という連載ブログを書いています。
何故このようなホテルを始めたか、から始まり、現在は営業開始初期に経験した様々な出来事を書いています。
気ままに書いていますので、いつ発信するかも、いつ終わるかも判りません。
でも、誰かの、何かの参考になれば嬉しいと思っています。

当館の様なコンセプトを持つ宿泊施設が、日本のあっちこっちにできればいいと思っています。
私も後期高齢者。多少体が不自由でも、旅にでたいのです。


2015年3月22日日曜日

風曜日奮闘記 その22「夢は摩周湖のほとりから」

いよいよ営業スタート、NO2

19歳「いち健」の女性からいただいたFAXです。
文面
10年前、私の父は50歳で他界しました。私が19歳の時です。父は3年間車椅子の生活をしていました。(筋ジストロフィーによく似た難病でした)
どんどん動かなる体を見て本人も暗い気持ちになり、それを吹き飛ばすようによく旅行をしました。
兄の運転で高速を良く使った為、SA/PAのトイレのよく立ち寄りましたが、車椅子用のトイレは蜘蛛巣がはり、ひどく汚れていたのを覚えています。話がずれました。ごめんなさい。
ホテルや旅館を予約する際、必ず「車椅子でいけますか?客室までエレベーターでいけますか?」など確認をしましたが、断られたたり、また「エレベーターはあります。大丈夫です」といいながらエレベーターまでスロープなしで急な段差が5段もあったり、良い思い出は一つもなかったです。
我が家は母も元気で、兄は力持ちなのでそれでも旅行に行けましたが、きっと普通の女性だけで介護していたら、父は外へも出られなかったと思います。
北海道出身で釣りやゴルフなど外へ出るのが大好きだった父のことを思うと、風曜日さんが10年前にあったらどんなにかよかっただろうと、胸が熱くなります。
北海道に行ったときはぜひ泊まりに行かせて下さい。
いただいた便りの数々です。

障害者の方本人はもちろん、家族の皆様の楽し思い出ちなるホテル、頑張って、でもお体には気をつけて、ずっとずっと続けてください。                終わり

・・・ここまで書かれて、後に引けるものではないでよね。なんとか前に進まなければ!・・
    (右の画像は創業間もないころにいただいた便りです)

でも、背中の押され方にもいろいろあるのです。

次回へつづく。

2015年3月18日水曜日

風曜日奮闘記 その21「夢は摩周湖のほとりから」

いよいよ営業スタート。NO1.

開業から2年間ぐらいは、天地がひっくり返る様な毎日が続きました。フロント業務の他、納入業者や旅行代理店との打ち合わせ、取材や視察・見学者への対応、加えて日常業務(ゴミ捨て、買い物、送迎など)が次々と波のように押し寄せてくるのです。
サラリーマン生活28年もの間に身に付いた習慣は、急に変えることなど容易ではありません。
17時になると一日の仕事を終えた気分になったり、電話口では以前の会社名を名乗ったり、急に物が動きだす様な幻想に襲われたり、もう何をやっているかも判らない状態でした。

そんな中、背中をバーンと押されるような手紙やFAXが送られてくる様になったのです。

ある「たま障害」からの手紙
前略
先日はパンフレット送付していただき有難うございました。実際に旅行する運びとなると早くても来春、あるいは秋のなると思いますが、今わくわくしながらプランニングを始めたところです。実は本旅行に乗り気のメンバー達は、インターネット上で知り合った、時々各地でオンラインミーティグを楽しんでいる仲間です。
ほとんどが筋ジス、脊損、頚損、聾といった障害者である上、ベンチレーター使用の件などの事情もあり、宿泊、移動、観光等の面で身体の事を配慮したプランを作ろうと考えています。
当方北海道の事情にはうとく、今後何かと相談するかもしれません。
まだまだ日時も場所も何も具体的ではありませんが、飛行機の便と諸々の物理的事情を考えると「風曜日周辺が第一候補」という点では一致をみています。
何かありましたら、よろしくお願いいたします。
では、お礼まで。
・・・・こんな手紙をもたったら、忙しさにかまけている場合ではないよな・・・・。

次回へつづく。


2015年2月1日日曜日

摩周原野で生きる. NO.2

暴風雪がおさまり、外に出られる道を確保する。

「どうして、こんな事を繰り返さなくてはならないのだ! 春になったら消えてしまうのに・・」
「このまま何もせず、ほっとけないものか?」
「出来ないよな。お客様も来るし、食糧買い出しにも出なきゃならいし・・・」

「ずっと昔から繰り返してきたことだ」「自然には逆らえない。じっと我慢して通りすぎるのを待つしかない」
「耐える事。時には忍耐が必要な時がくることを知れ!」「これも人生修行!」「奮闘努力の結果は必ず出てくる」「自分を信じろ!!」
「北海道には開拓という言葉が良く似合う。この作業はまさに開拓。永遠に終わりはないが、確実の終わりが来る作業」
「この雪の雪山をどけるのに、ママさんダンプで何回往復しただろう。1、2、3、・・。もうそんなこと、考えるはやめにしろ!」

それでも確実に雪山は小さくなる。

「もう少しだ」「よ~し、先が見えてきたぞ」「もう少し綺麗にしょうか?なにしろお客様を迎えるのだからな・・」
「そういえば、お客さんの出発時間に間に合わないことがあったな。そんな時、お客様の方がじっと待っていてくれたよな」「宿側としての気持は焦るが、しかたないよな。こんな状況だし」
「そんな時、料金を50%引きにするぐらいのサービスをしらた
いいかもな?」「でも、そんなことでお客様の満足は得られないよな。きっと!」
「そんなことより雪どけ作業を手伝ってもらったらどうかな。今までこんな経験のない人に体験ツアー。その方が風曜日らしいサービスじゃないかな?」

「よーし。だいぶ雪山が小さくなった。後は太陽さんの力に任せようっと」

「そうだ、まだやらなければならない作業があった」
「暖房機の排気口が雪で塞がれている。開けないと不完全燃焼、暖房がストップしてしまう」
「屋根雪の落下が無かったらこの作業はやらずに済むのに・・、この屋根雪め!」
「でも、しかたないよな」「やらずに済むんだったら済ませたいよな」「でも、暖房がストップしたら摩周原野では生きていけないよな」

「よし、これで排気口を掘り出した。今日の雪どけ作業はこれで終わり」
「やっと汗がぬぐえる。このままだと風邪をひいてしまうよ」
「否、待てよ。車の屋根にも雪がどっさりと積もっていたっけ・・・・」

「でも、太陽さんが顔をだすと、気持ちは明るくなるな。心も温かく・・、感謝感謝だ」。

長い「つぶやき」終わり。ご苦労様。


2015年1月22日木曜日

「超観光展」を終えて・・。

17日(土)、風雪の中、今までの観光の型を変える「超観光展」が無事終了しました。
北海道ならではのレジャー・アクティビティーや旅に役立つ福祉機器、学生さん達が開発したお役立ちアプり、安心な宿情報など、様々なUTを彩る取り組みが紹介され、弟子屈では窺い知れない情報が満載です。
来場された参加者の様子からも「北海道の人達はこんなにUTに関心があるのか!」と、味方が増えたみたいで心強く感じた次第です。
シンポジュームを終え、沢山の方から声をかけていただきました。
名刺交換の後はすぐに情報交換の場となり、その会話のキーワードは「連携」や「紹介」そして
「ネットワーク」です。

いろいろ取り組むべき事項が増えました。
さしあたり、今年は毎年弟子屈で行う100キロウオークに車椅子利用者や視覚障がいの皆さんにも参加してもらうことでしょうか??。









 
 
 

 







2015年1月5日月曜日

『「超」観光展』で弟子屈をPR・・。

北海道経済部観光局が主催するバリアを超えるユニバーサルツーリズム「超観光展」が
1月17日(土)サッポロファクトリーアトリュウム・ファクトリールームで開催されます。

11:30からは『北海道的「超観光」の可能性について』〜ユニバーサルツーリズムとそのサポーターの意義・今後の課題〜と題しシンポジュームが開かれ、シンポジスト
詳細は「超観光展」で検索してください。

の一人として参加することになりました。

弟子屈のUD観光地づくりをPRできるチャンスです。UDプラザの活動を精一杯紹介しょうと思っています。

私共が弟子屈に移住して17年目を迎えています。
その間に人口は500名減り、商店数は半分になってしまいました。
このままでは、消滅の可能性が・・。
「第2のふるさと」がなくなってしまいます。

観光を生業としている者の役割は滞在人口を増やす事。そこから何かの糸口がつかめるかも知れない、と考えています。



2014年12月29日月曜日

ゆく年くる年のご挨拶

今年も残すところあとわずか。
「転変地異」という言葉を度々思い出すような、不安要素の多い昨今ですが・・。

でも、風曜日には相変わらず、不思議な暖かい風が吹き続けてくれています。
いつまでたっても足もとがおぼつかない私達を、支えてくださる多くの方々に感謝・感謝です。

とはいえ、二人とも前期高齢者となって迎える17年目は、それなりに持続可能な道を探っていかなければならない時期にきたのかな、と思っています。

ともあれ、2015年も「人の出会い」を大切に、毎日を過ごしていこうと思っています。

よいお年をお迎えください。