2014年2月19日水曜日

風雪の中でのお土産作り。

暴風雪に見舞われ3日目となりました。
弟子屈町も陸の孤島となり、当館もその例外ではありません。でもこの様な事態は一冬で2~3回は経験します。
玄関が雪で覆われてしまい雪かきに外へ出ることもできず、ホテルの中に居て風雪がおさまるのを待つ以外なすすべはないのです。

そんな時、温泉発掘の資金集めに始めたお土産(トリのアクセサリー)作りに励むのです。
今年は制作時間もタップリとあり、今までにないお土産が出来そうです。(笑い)

木製のオリジナルはすでに掘り終えましまた。今年はフクロウシリーズです。
後はシリコンで型をとり、成形剤を流し込んで、一つ一つ色付けして完成です。


ご来館の折には、是非手にとってご覧ください。

2014年2月17日月曜日

風曜日奮闘記その17 「夢は摩周湖のほとりから」


驚天動地 2  襟を正して・・。

慣れない仕事が昼夜を問わず延々と続き、もうヒィー・ヒィーしていた年末のある日、1通のFAXが送られてきました。
 
30代と思われる女性からの手紙です。
 
FAX文面]
はじめまして。新聞を見てお便りします。
10年前、私の父は50歳で他界しました。私が19歳のときです。父は3年間車椅子の生活をしていました(筋ジストロフィーに良く似た難病でした)。

どんどん動かなくなる体を見て本人も家族も暗い気持ちになり、それを吹き飛ばすようによく旅行をしました。兄の運転で高速を良く使ったためSA/PAのトイレによく立ち寄りましたが、車いす用のトイレはクモの巣が張り、ひどく汚れていたのを覚えています。話がずれました。ごめんなさい。
フットスイッチしかないトイレ。
車いすの人はどうするのだろう?

ホテルや旅館を予約する際は必ず「車いすですが、大丈夫ですか?客室までエレベーターで行けますか?」などと確認をしましたが、断られたり、また「エレベーターあります。大丈夫です」と言いながらエレベーターまでスロープなしで急な段差が5段もあったり、良い思いでは一つもなかったです。

我が家は母も元気で、兄は力持ちなのでそれでも旅行に行けましたが、きっと普通の女性だけが介護していたら、父は外へも出られなかったと思います。北海道出身で釣りやゴルフなど外へ出るのが大好きだった父のことを思うと、風曜日さんが10年前にあったらどんなによかっただろうと、胸が痛くなりました。

北海道に行ったときはぜひ泊まりに行かせてください。

障がい者の方本人はもちろん、家族の皆様の楽しい思いでとなるホテル、頑張って、でもお体には気をつけて、ずっとずっと続けてください。     

1999年12月19日   氏名○▽△
 
このFAX文を読んで目がさめました。襟を正しました。
「風曜日が、こんなに期待され、評価されているのか!」、「これはヒィー・ヒィーなどと、ほざいている場合ではないな!」と自分に言い聞かせたのです。

・・・もっと一生懸命やりなさい。 トオル君!!・・・

2014年2月7日金曜日

風曜日奮闘記その16「夢は摩周湖のほとりから」

驚天動地 1  「 なんだ? こりゃ!!」

「風曜日いよいよオープン」

妻と二人で北海道庁に出向き、融資の決定を受けたのが1998年4月30日。

それからジャスト1年、1999年4月29日風曜日オープンの日を迎えたのです。

融資を受ける際の3条件をどうしてクリアーしたのか・・、ですって?。

それは、

条件1、法人格を持つ事⇒有限会社風曜日を設立

条件2、3年以上の宿泊業経験がある事⇒親類のホテル経営者を役員に迎えること

条件3、年度内に完成すること⇒建築確認申請を提出すること、

で、みごとクリアー。(いろんな人の知恵を借りました)
記念パーティ時に福祉のまちづくり賞をいただきました。


お世話になった方々を招いて創業記念パーティが終わるといよいよ営業スタートです。
普通慣らし運転みたいなことをやるのですが、お客様からの要望もあり、いきなりゴールデンウィークに突入、一息ついたと思ったら7・8・9月のピークを迎え、10・11月に小さな山をいくつか越えて、12月に入ってやっと自分を取り戻すことができました。

電話口で「毎度ありがとう御座います。○×会社の三木でございます」と、前に勤めていた会社を名乗ってしまったり、フロントに立っているうちに、急に物が動き出したりする錯覚に襲われたのもこのころです。

ホテル業のことは何も知らない私たちです。お客さんへの対応や取引業者、エージェントとの交渉などまだやるべき仕事が山ほどあるというのに、どうしましょう。

サラリーマン時代はタイムカードを押せば自分の自由な時間です。でもホテル業は夜遅くなっても問い合わせの電話がかかってくるのです。まさに24時間運転。

今までの環境がガラリと変わり、天地がひっくり返りました。

これじゃ身が持たない。だれか助けて・・・。