2014年1月25日土曜日

プライベートゲレンデで雪遊びはいかがですか?

 ある日、地主のW氏が来られて「山を造るべし」との申し出がありました。
 理由を尋ねると
「孫が本州からやってくる。雪の中で遊ばせたいノ」
「きっとお客さんも喜ぶと思うヨ!!」

 すると直ぐに自前のパワーショベルがやってきて、アッという間に平坦であった牧草地に小高い丘が出現しました。場所は当館のすぐ北側です。

足跡の先がその丘です。
遠くの山は摩周岳、その左に摩周湖があります。

 雪が積もると、そこはなだらかな斜面となり、子供でも大人でも楽しめそうなゲレンデとなります。
まさにUDのゲレンデ。
 そん訳で当館は専用ゲレンデを持つホテルとなりました。

 2000㎡もの広大な雪原の中、スキーやソリ遊びなんかいかがですか?


UDのマイゲレンデです。


 歩くスキーやスノウシュー(西洋かんじき)などのスキー用具は隣の摩周湖ユースホステルで貸りることができます。

2014年1月21日火曜日

風曜日奮闘記その(15) [夢は摩周湖のほとりから」

 いよいよ風曜日の営業スタート・・・・・(先回のつづき)

と、その前に私供が考えるUDのホテルを紹介したいと思います。
お客様や町の人たちとの出会いの中から、「驚き」や「感動」を伴った物語が生まれてくるからです。
廊下を挟んで左側にはシングル×2室、トリプル×2室、フオーベッドルーム×2室が、右側にはツインルーム×9室があります。
部屋の入口は引き戸タイプです。


全て洋室で、洗い場付きの大型浴槽とウォシュレットトイレを備えています
洗面台やスイッチ類、鏡やトイレットペーパーの取り付け位置は全て車いす「たま障」の目線で取り付けています。相対的に低い位置のため「一健」の皆さんには違和感を持たれる方もいるが、説明するとすぐに納得してもらえるのです。
3枚扉を採用。車いすでも自由に行き来することができます。
誰でも簡単にベッドを移動することができます。車いすからベッドに移乗する際などに有効に利用して下さい。

ベッドを移動し、車いすをななめに設置した事例です。

いす利用のお客さんが泊まられる場合、お茶道具を低いテーブルに移し、クロークには吊り下げパイプを設置し、バスタオルなどは洗面台の取りやすいところに置きます。
冷蔵庫は車いす「たま障」が利用しやすい高さに設置しております。
こんな気遣いが大切と考えています。
      
     
廊下の突き当たりにはラウンジを設けました。
車いす「たま障」でもプレーできる卓球台や輪投、ビリヤードなどの遊具を用意し、子供でも大人でも楽しんでもらえる環境を整えました。お客さん同志が仲良く談話される場所でもあります。

全館禁煙ですが奥に喫煙コナーを設けました。


一番奥には防音装備を施したカラオケルームがあります。歌うのが大好きな車いす「たま障」が一堂に集まりワイワイガヤガヤ、とても賑やかです。


他に宴会場や会議室としても使用されてます。




そして最後にコインランドリーの紹介です。
誰でも使い易いように低く設置しており、連泊されるお客さんには好評です。
ただ、右側の乾燥機は消防法の関係でこれ以上低く設置することはできませんでした。
コインを入れる箇所が少々高いかもしれません。そんな時は私たちがお手伝いします。
UDのホテルには必需品と考えてます。

他にも介護用ベッド1台、ポータブルトイレやシャワーキャリー、簡易手すり、など数々の福祉機器を用意しておりますが、福祉施設的な雰囲気を避けるため常設とはしておりません。
お客様からの要望によりお貸しすることにしております。

これで私供が考えたUDホテルのハード面の説明を終わりにします。
さて、いよいよ営業開始だ!本番だ!。
「驚き」と「感動」が待っているのだ!!

            
 


2014年1月19日日曜日

風曜日奮闘記その(14) 「夢は摩周湖のほとりから」


いよいよ風曜日の営業スタート。(1)

と、その前に私供が考えるUDのホテルを紹介したいと思います。
お客様や町の人たちとのふれあいの中から、「驚き」や「感動」を伴った物語が生まれてくるからです。
 
私たちが考えたUDのホテル風曜日とは、行動に一番困難を伴うと考えられる車いす「たま障」の目線で下記の三点を念頭に置き設計したものです。

1、『シンプル』・・・余計な物を置かない、取り付けない。

2、『広いスペース』・・・館内どこにでも自由に行くことができること。

3、『さりげなく』・・・多くの人に快適なホテルライフを楽しんもらうこと。

駐車場から玄関入口、そして館内どこにも段差がありませんので、自由に行くことができます。

 
入口風景です。



フロントは、車いす「たま障」にも使い易く、2段に設計されています。
フロントの様子

ロビーは、館全体の3分の1ぐらいのスペースを割いており、ここで朝・夕の食事を提供します。

広々としたロビー
椅子とテーブルは自由に移動でき、時にはカラオケの会場になったり、ミニコンサートや講演会などを開いたりもしています。







ロビーの左側、壁を隔てたところに家族風呂とコインランドリーがあります。
家族風呂は掘り込み式で、浴用車椅子ごと吊り上げるリフトを装備しています。貸し切制を採用していますので、ファミリー旅行には大変好評です。











館内には3ヶ所の独立したトイレがあります。これらのトイレはレイアウト、手すりの位置や形状、便器の高さ等を違えてありますので、使い易いところを使ってもらっています。従って室内のトイレを含めると4種類のトイレがあります。いづれも車椅子が一回転できるスペースがあります。






ロビーからは真っ直ぐに廊下が続いています。

車いす「たま障」が二人ならんで移動出来るように廊下の幅が185㌢あります。

両サイドに手摺が設置されており、歩行練習にはちょうど良いとのことです。

子供たちが裸足でペタペタと音をたてながら遊び走り回るのは、当館ならではの風景です。


次回に続く

2014年1月2日木曜日

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

 暮れも押し迫った12月26日、思いがけない体験をいたしました。
 妻が峠を越えた美幌町の某温泉施設で転倒、左腕の手首を骨折してしまったのです。
 施設の人の機転で、すぐに救急車が呼ばれ、近くの病院てレントゲン撮影、その結果、北見の日本赤十字病院に転院、27日には手術を実施、術後の経過も良好で30日に退院できたのであります。
 その間、温泉施設の人や救急隊員の皆さん、看護師さん、整形外科のドクター、同室になった患者さん、そして見しらぬ多くの方々から沢山の心配や応援をいただきました。
 いろいろな人に支えられている妻を見て、支えられる側に立った時の気持ちがいかなるものであるか、を知った貴重な体験でした。

 年末・年始を当館で過ごしていただいているお客様に、87歳のお母様(車椅子利用)とその息子さんが居られます。
 今の妻の状態では食事の支度もできず、とても宿泊をお受けする事などできません。
 やむなくお断りの電話を入れたところ、息子さんから 
 「ゆっくりと風呂に入れれば、食事はどうでもいいから・・」
 「母は前々から楽しみにしていたの。今回は是非行きたい」
そして、
 「ゆっくりと休んでて下さい。母みたいになってしまいますヨ」
との返事をいただきました。
 風曜日もまたお客様に支えられました。

2014年はこんな体験とお客様との出逢いからスタートしました。
本年もよろしくお願いいたします。