2013年10月8日火曜日

風曜日奮闘記その(9) 夢は摩周湖のほとりから

独立へのギアチンジ(1) ~45歳ぐらいまで。

まだやる気10%

 ここまで来た。一応資金調達の目安がたった。僕はやるで。
男だ!俺は絶対にやるんだ。やるっきゃない。
でも「このままサラリーマンを続ければ・・」、「また~ッ!いい格好しちやって・・」というような声もどこからか聞こえてくるのです。

・・・・どうして決心したか、ですって?・・・

 サラリーマンを続ける中、もっとやりたいことがあるんじゃないか、そんなことをバクゼンと考えていました。ところがこれといったものが見つからず、ダラダラと時間がすぎるばかり。
 きっかけを掴んだのは、妻の旅行にサポーターとして同行した時のことです。
 ある日、帰宅すると妻から一つのことを提案されました。
「ねえ、私と一緒にニュージーランドに行かない?「イルカと遊ぶの。楽しいと思うわ」
 突然の話に
 「NZへ! イルカと会いに? なぜ?」と思わず聞き返しました。
 妻はある福祉施設から「たま障」の旅のサポートを頼まれたらしいのです。
 「で、僕が行って何か役に立つの?」と聞き返すと、
 「このところ体調が悪く、旅行が心配なのよ。だから私をサポートして!」
       ・・・・・・・・・・・・・・・・
出発の日の夕方、羽田空港内の集合場所に着くとすでに大勢の参加者が集まっていました。参加者の中には、車いす「たま障」や、それをサポートする若い女性も多数いて、やたら華やいでいるのです
 出発式。偉い人の挨拶を人ごとのように聞いていましたが、突然初老のご婦人から声をかけられました。
 「あの・・、お願いがあるんすけど。もし良かったら手伝っていただけませんか?」
 「うちの娘は体重があり、この年で車いすを押すのは辛くなってしまって・・」
 ふと見ると車いすの娘さんが恥ずかしそうに会釈をしている姿が見えます。
 「エッ! 私が車いすを押すの。やったことない!」

妻の介護の積もりで参加した旅が、何か変な方向に向かい出したのであります

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