2014年5月28日水曜日

春、地主のW氏との会話から (1)

春となりました。
と、思ったら23日に雪が降り、新緑に色づいた牧草もうっすらと雪景色となりました。
以来28日の今日まで肌寒い日が続いています。
本州の暑さは信じられません。
ピンク色の花は今が盛りの芝桜です。

毎年、春先のこの時期になると、地主のW氏がひょこりと顔を出されます。
無事冬を越したかどうかを心配してのことです。

「なーに、こんな雪すぐ融けるさ! そんなことより、庭の草刈が始まるョ」、
「雪で折られた枝や倒木を片付けといて・・・!」

折れた木の始末やおがった木の剪定方法、更には野菜の作り方など、様々なアドバイスを受けます。
そして最後にはいつも「お願いします」、といって帰られるのです。

開拓半世紀のキャリアを持つW氏にはなぜか逆らえません。
話が終ってもなんとも言えない不思議な余韻が漂うのです。



2014年5月20日火曜日

「まだやってますか?」の一言から。

2週間ぐらい前のことです。
初老と思われる女性からの電話がありました。
受話器を取ると、「まだやってますか?」との問い合わせです。
・・・・・????。
頭に血がのぼるのをぐっとおさえて「ハイ、やってます」と答えると、
「〇〇日に部屋をお願いします。ツインルーム3つ」の予約をいただきました。

名前を聞くとなんとなく覚えのある名前です。
ひょっとするとリピーターさん?

名前を頼りに宿泊者リストを検索すると、10年ほど前に車いす「たま障」のご主人と一緒に宿泊されたお客様である事が判りました。
そして、そのご主人が帰り際に「俺は埼玉の連絡所になるからね」といっていただいたことを思い出したのです。


埼玉の連絡所から来られたお客様と妻です。

そのご主人の四十九日。
北海道の実家で納骨を済ませた後、親しくしている友人の皆さんと一緒に宿泊いただいたのです。

「主人が懐かしがってたの」、「ちゃんとやってるか見に来たの」「儲けなくっちゃだめよ、儲けなくっちゃ」と、奥さん。
「まだやってますか?」は当館のことを元気でやってるか、と心配しての言葉だったのです。




お友達は皆さん元気な「いち健」さんでとてもフレンドリー。当館のことをよくご存じです。
まさに「埼玉の連絡所」からのお客様でした。
亡くなったご主人の冥福を祈るばかりです。





2014年5月12日月曜日

今年最後、日本で最後のお花見はいかがですか?

玄関先のエゾヤマザクラが今年も花を咲かせようとしています。
おそらく、日本で最後、今年最後の桜の開花です。

お花見に来られませんか?

それを見たからといって見返りがあるとは思いませんが、今年最後の桜の開花に出会えたという満足感はあると思います。

5月20日ごろ満開かな。













2014年5月11日日曜日

東京に「摩周湖出現!!」

東京は上野に「摩周湖」が出現いたしました。
台東区上野3にある銭湯「燕湯」の壁面全体に摩周湖が描かれたのです。
富士山の絵に替わって描かれたとか。

どうぞ一度尋ねて見て下さい。
神秘の湖「摩周湖」を眺めながらの入浴は、日ごろの「うさ」を心から洗い流してくれることと思います。

そして、本物の摩周湖を見たくなったら是非弟子屈町(てしかがちょう)へ・・。
ちなみに、風曜日は摩周湖に一番近いホテルです。 

うれしくなり、ちょっと宣伝しました。

2014年5月7日水曜日

風曜日奮闘記 その20 「夢は摩周湖のほとりから」


驚天動地 5 またまた事件勃発  

 その名も「投げキッス事件」
 

今度の事件は妻と私の目の前で起こりました。
 
ご夫婦(40代後半)の宿泊がありました。ご主人が「車いすたま障」です。
いつものように部屋に案内すると、ご主人が妻に向かって唇を突き出し、投げキッスをするような仕草をするのです。

冗談かなと思っていましたが、ベッドに横たわると同時にまた同じような仕草を繰り返すではありませんか。

「エッ!どういう事」

どう反応していいのか判らないでいると、さすが我が女房、
すかざず「マァーッ、こんな元気だったら、病気の方から逃げていくワ」とニコニコしながら明るい声でいい放つのです。

それを聞いて、私も取って付けたように「そうですね。早く元気になって欲しいですね」・・・と。
 
その時の私の顔はひきつっていたかも知れません。
妻の一言がなかったらどんなことになっていたやら・・・。

部屋の隅で、はずかしそうに下を向いている奥さんの姿が消え入りそうに見えます。

が、それは私の思い違いでした。

その奥さんも明るい声で「この人、いつもこうなの。ゴメンナサイネ!」といい放ち、その場は奥さんと妻と私の笑い声で丸く収まった次第です。

またまた私の経験不足が露呈しました。妻の顔が神様のようです。

でも、この二つの事件(チョット・チョット事件と投げキッス事件)をきっかけに、ヘルパー2級資格取得の問題などではなく、お客様への接し方が未熟であることが問題であることが判りました。

私です。
 そしてやっていいことと、やってはいけないことの境目みたいなところを教えてもらったような気がするのです。

 

ちなみにチョット・チョット事件の解決方法は、客様の要求に対し「できることはできる」、「できないことはできない」と明確に答え、できないことは必ず代替案を提示することにいたしました。

2014年4月8日火曜日

東北岩手に仲間ができました。

先日、岩手県立大学社会福祉学部福祉経営学科の教授を含む一行3名の訪問があり、
UDの観光づくりに取り組んでいる地元「弟子屈UDプラザ」のメンバーと意見交換会を
開催いたしました。
現在抱えている問題や課題を話し合ているうちに、今後は連携を深めていこうという
ことになり、同じ志を持つ仲間が東北岩手にできた次第です。

このように全国で活動している仲間を集めて、「UD旅サミット」でも開催出来たら・・と、
夢見てます。



2014年3月29日土曜日

風曜日奮闘記 その19 「夢は摩周湖のほとりから」

驚天動地 4  三木さんの義務?

視察や見学の依頼が・・。

UDのホテルでは、どんなサポートが必要なのかな?」「ヘルパー2級の資格でも取得しなければならないかな?」「普通のホテルでは提供していないサービスだよな。でも、なんとか対応できないかな?」
どうすりゃいいのか思案している中、また思わぬ出来事が起こりました。
視察や見学希望の問い合わせが、次から次へと舞い込むようになったのです。

当館に関心を持っていただいての問い合わせです。絶好の宣伝にもなる。将来のお客様になるかも知れません。これはおろそかにはできません。
 
地元中学生への福祉教育
結局、昼間はその対応に、夕方からは宿泊客の対応に追いまくられる毎日が続き、宿泊人数よりも視察や見学者の数の方が多い年度もありました。

視察や見学者の内訳を見ると、近隣の自治体や観光協会、各種「たま障」団体、旅行代理店、福祉事業関係者、建築関係者、ボランティア団体、教育関連団体、変わったところでは博士論文作成の為に、中学の福祉教育に、自宅リフォームの参考に、などなど。
マスコミ関係からも、全国紙を始め、北海道新聞や釧路新聞などの地方紙、旅行誌、業界雑誌、多くのテレビ局からも取材依頼があり、いつしかカメラ目線を意識するようになんかして。

忙しさにかまけて「チョット・チョット事件」の事など忘れ、舞い上がった毎日を過ごしていたある日のこと、「たま障」と思われる男性から電話がかかってきました。
 
「お前みたいな新参者がなにを上手なことをいっているのだ」
「障がい者を食い物にする気か」との内容です。

「確かに障害のことをよく判っていません。でも障がい者を食い物にしているとはどういうことですか」というと、
「いろんなところで、得意げに生意気なことをいっているではないか」
「どこが生意気なことですか。私は思ったことをいっているまでですが・・」
そんなやり取りが2時間余つづき、最後に「お前のホテルでは障害者割引はないのか?」と尋ねられ「ありません!」と、答えると電話を切られたのです。 

それからしばらくして、車いす「たま障」のお客様からこんなことをいわれました。
「これからこのホテルでいろいろなことが起きるよ、きっと」
「その様子を私たちや旅行関係者に情報発信して欲しい。それは三木さんの義務だ!」


「エッ! 私の義務?」

「そうだ。みんな旅に出たいんだ!」