2014年5月7日水曜日

風曜日奮闘記 その20 「夢は摩周湖のほとりから」


驚天動地 5 またまた事件勃発  

 その名も「投げキッス事件」
 

今度の事件は妻と私の目の前で起こりました。
 
ご夫婦(40代後半)の宿泊がありました。ご主人が「車いすたま障」です。
いつものように部屋に案内すると、ご主人が妻に向かって唇を突き出し、投げキッスをするような仕草をするのです。

冗談かなと思っていましたが、ベッドに横たわると同時にまた同じような仕草を繰り返すではありませんか。

「エッ!どういう事」

どう反応していいのか判らないでいると、さすが我が女房、
すかざず「マァーッ、こんな元気だったら、病気の方から逃げていくワ」とニコニコしながら明るい声でいい放つのです。

それを聞いて、私も取って付けたように「そうですね。早く元気になって欲しいですね」・・・と。
 
その時の私の顔はひきつっていたかも知れません。
妻の一言がなかったらどんなことになっていたやら・・・。

部屋の隅で、はずかしそうに下を向いている奥さんの姿が消え入りそうに見えます。

が、それは私の思い違いでした。

その奥さんも明るい声で「この人、いつもこうなの。ゴメンナサイネ!」といい放ち、その場は奥さんと妻と私の笑い声で丸く収まった次第です。

またまた私の経験不足が露呈しました。妻の顔が神様のようです。

でも、この二つの事件(チョット・チョット事件と投げキッス事件)をきっかけに、ヘルパー2級資格取得の問題などではなく、お客様への接し方が未熟であることが問題であることが判りました。

私です。
 そしてやっていいことと、やってはいけないことの境目みたいなところを教えてもらったような気がするのです。

 

ちなみにチョット・チョット事件の解決方法は、客様の要求に対し「できることはできる」、「できないことはできない」と明確に答え、できないことは必ず代替案を提示することにいたしました。

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