2017年1月7日土曜日

新年のスタートです。

あけましておめでとうございます。
年末年始は、ご家族3名の宿泊がありました。しかも6日間の連泊です。
84歳になるお母さまと50歳後半の息子さん(車椅子の利用)、それと近くに勤め先のある娘さんの計3名です。
娘さんが仕事に出かけられた後は、お二人で終日部屋でテレビ観戦です。ただコインランドリーは頻繁にご利用されます。
妻が作る朝・夕の食事は大変気に入っていただき、すべて完食。でも、昼食は誰もいないロビーからカップラーメンをすする音が聞こえてくるのです。
昼も食事の提供できるといいのにね・・と、妻がポツリといいます。

ある日の事です。夕食の前の雑談の中で、お母さんが言われました。
「この子のパンツの上げ下げはもう大変になってしまった」
それを傍で聞いてた息子さんは、ゆっくり頭を垂れ、寂しげな眼差しを私達の方に向けてくるのです。何かいいたそうな素振りが私でも判ります。
聞けばその息子さんは幼少のころより施設で暮らしているとか。

滞在中、一番喜ばれたのがリフト付きの家族風呂です。ホテルで肩まで浸かれるお風呂はそうはない、といって毎日ように利用されます。
最終日に娘さんから要望がありました。「仕事で帰りが遅くなるが、今日もお風呂を使わせて欲しい。施設に帰ったら次に風呂に入れるのは1週間後だから・・」

6日間はアッという間に過ぎました。
帰り際、ご家族皆さんからのお別れの言葉に、「明るさ」と「活力」をいただいた新年のスタートでした。

画像はありません。ご了承下さい。





0 件のコメント:

コメントを投稿